竹流さまよりの頂きもの
これは、《あさじふ》の管理人竹流さまより頂きました(2008/07/20)。暑中見舞いにと戴いたのですvv 魚里丸っと忘れておりました。竹流さま宅にあるお持ち帰りの暑中見舞いに手を加えてくださってます。お手数をおかけしました〜♪ 嬉しくてたまらない魚里がおります。 あっつあつのふたりですよっ!
よぅちゃんとはぁちゃんはあっちっちって感じでしょうか。
お忙しいのに、ありがとうございましたっ!
少しドキドキ具合の高遠くんと、無意識に誘っちゃってるはじめちゃんが、もうもう、どうぢまぢょう………う、うわずってます///
竹流さま、素敵なイラストをありがとうございました♪
ちょっと外れてる可能性もありますが、駄文をつけさせていただきました。
『スイカ』
蝉の鳴き声など、はじめくんの声の前ではないも同然だったりする。
けれど、本当に、僕がはじめくんの話を聞いているのかというと実に微妙だったりするわけで。
「だからな、隣のポチがじっちゃんのおやつを取った犯人だったってわけなんだ」
けどなぁ〜と、はじめくんが空を見上げた。
幼稚園のころのはじめくんの思い出は、はじめくんのおじいさんで一杯だ。
それは、もう、僕が嫉妬してしまうほどの、おじいさん大好きというオーラが語り口調からも感じられるくらいのもので。
「聞いてないだろ」
突然はじめくんの大きな褐色の瞳が、僕に向けられて、大きく心臓が弾んだ。
「聞いていますよ。隣のポチが犯人だったけれど、叩こうとしたはじめくんを、おじいさんが止めたんでしょう。縁側におやつを置き放していた自分にも罪があるからって」
「なんだ、聞いてたんだ」
ぼんやりしてるから、目ぇあけたまま寝てんのかと思った。
ははっとあけっぴろげな笑いをひとつこぼして、はじめくんが、僕と彼の間にまるで境界線のように置かれている大きな皿からスイカを一切れ取り上げた。
シャクッと、心地のいい音が僕の耳に届いた。
はじめくんの語ったそのずっと昔と同じ縁側に仲良く腰掛けて、スイカをほおばるはじめくんのくちもとときたら。
「タネ、ついていますよ」
果汁で濡れて艶めくくちびるのほんの少し脇に、スイカの種がひとつぽつりとついていた。
なんだかそれがねたましくて、僕は、無意識に手を伸ばしてしまった。
「わ、わりっ」
はじめくんが真っ赤になって、僕も、種をつまんだ指先の行き場所を見失ってしまったのだ。
トクトクと、鼓動がはやってしかたがない。
けれど、はじめくん。
そんな表情で、頬を染めていたりしたら、誘っているのも同じ、ですよ?
僕とはじめくんの間にある境界を、すっとずらして、僕は、
「ちょっ、たかとー!」
一気にふたりの距離を詰めた。
後ろから回した右手ではじめくんの顔を固定した。
そのままはじめくんの腕を左手で押さえて、顔を近づけた。
はじめくんの吐息は、ほんの少しスイカのにおいがした。
ぼとっと音をたてて、スイカが地面に落ちた。
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